第6話「うつを繰り返さないために~インナーチャイルド癒しと価値観の解消~」


これまでのお話しのように

僕は断薬に成功し、

 

ホメオパシーと出会い

抑えてきた感情を

 

少しずつ癒していったあと

徐々に自分の心と体の声に

 

耳を傾けられるようになりました。

 

 


そして、あることに気づきました。

 

 


うつになるまで

自分を無理な努力に駆り立てたもの

それが

「人から認められる人間にならなければいけない」という

 

 

価値観だったことに気づいたのです。


目指していた臨床心理士も、

困った人の役に立つ立派な職業と

人から思われるだろう

 

認められるだろうというイメージから、

 

なりたいと思っていた事に気がついたのです。


そして、

この「人から認められたい」という

気持ちの大元は、

 


女手一つで育ててくれた

母の期待に答えたい、

 


母から認められる人間になりたい、

という気持ちであることがわかったのです。



幼いころ、

「○○さんは英語が出来てすごいね」

とか

「○○大学に入ったんだって」

とか


逆に、

「お母さん○○さんみたいな人は苦手」

とか・・


こうした母親の何気ない言葉を聞いては

子供ながらに


こういう人になれば母に認められる

こういう人になると母に嫌われる

と、インプットして


母が認めるような人間になる努力を

続けてきていたのです。

 



その生き方を

 

大人になってからも続け、


「人から認められなくてはいけない」

という価値観で

 

自分を縛り付け、

苦しんでいたことに気づいたのです。



人が自分をどのように見ているだろか・・・

 

という

 

人からの視線は

 

僕が妄想的に作り上げた

 

母からの目線(価値観)だったのです。



この苦しみを終わらせてくれたのが

「インナーチャイルド癒し」でした。


母の期待に応えようと頑張っている

幼いころの自分にイメージで会いに行き

 

まず正直な気持ちを聞いてみました。

 

 

幼い僕「お母さんをがっかりさせたくないんだ。

 

だから、がんばってよい子になるんだ。

 

なまけたり、さぼったり、好き勝手やりたい気持ちもあるけど

 

そうすると、お母さんを悲しませるし、困らせるし、

 

嫌われるのが怖いんだ。」

 

 

 

そして大人の僕からこのように話しかけました

 

 

「お母さんをよろこばせるために

 たくさん努力してえらいね

 でも、

 もう十分がんばったから。

 あとは自分が本当にしたいことを

 すれば良いよ。

 それがお母さんに気に入ってもらえなくても、

 人よりうまくできなくても、

 いいから。

 そのほうがきっとお母さんも喜んでくれると思うよ。
 
 がんばってもできないことだってあるんだ。

 

 できないことがあってもいい。

 

 ぼくは君ががんばっていることを知っているよ。

 

 どんな自分でも大切な自分だから」


このようにインナーチャイルドを癒しをつづけ、

小さなころから抱えていた

「人から認められる人間にならなくてはいけない」

という価値観を解消して行きました。



続けるうちに

親や人からどう思われるかが気にならなくなり

 


人からダメと思われても、嫌われても

 

そのままの自分で生きよう

そうすれば、

 

僕を受け入れられない人は去り

代わりに

 

そのままの僕を受け入れてくれる人との繋がりで

 

今後の人生は広がって行くだろう

 

という気持ちになり、

無理に自分を良く見せようとしない楽な生き方ができるようになりました。

 

 

 


すると母や人の期待に応えようとする努力は終わり

 


素直に自分がしたいと思えることをするエネルギーを

取り戻すことができました。


そして、今

 

ホメオパスという自分に合った仕事を得て

毎日いきいきと

 

幸せを感じながら過ごしています。


あなたも

親や友達や先生や上司など

自分以外の誰かに


認められるために

我慢する生き方をやめて

ありのままの自分で生きたくないですか?

 

 


それにはインナーチャイルド癒しが役に立ちます。

 

 

苦しい感情が起きる元には必ず

「~でなければならない」という

 

価値観があります。

 


あなたが、その価値観を持つ事になったのは

過去のあなたはその価値観にそぐっていなくて

親や仲の良い友達や先生や

 

だれか、あなたが認められたい、気にいられたいと思っていた人から

 

否定された出来事があったと思います。

 



大切な人から否定されて

 

落ち込み悲しみ

「こういう自分では嫌われるんだ」

 

「認めてもらえないんだ」

 と思い込み

 


その価値観にそぐわなかった自分を否定し、

 

出さないようにします。

 


この自分で否定した自分の一部が

 

インナーチャイルドと呼ばれるものです。

 


インナーチャイルドを癒すには

 

その否定された出来事を思い出し

その時の否定された、悲しみや怒りなどの感情を

 

しっかりと感じ、表現させてあげ

 


その価値観にそぐえない自分も

 

大切な自分の一部である事を認め、


これまで自分で、自分を否定してきたことを


インナーチャイルドに謝罪するのです。



そうすることで

 

自ら悪だと思い込んで否定した自己の一部を

 

取り戻すことができます。

 


人から認められるであろう

 

善の部分だけで生きようとするとき

 

人は多く見積もっても50%のエネルギーでしか生きられません。

 

 

すると

 

出すことを我慢している自分がいるから、

 

自分が我慢していることを、自由にしている人を見ると

 

怒りや嫉妬などストレスを感じるようになり、

 

疲れやすくなり、

 

病気になりやすくなります。

 

 


自ら悪と否定した自己、

 

つまりインナーチャイルドを癒して

 

自己を取り戻すことで、少しずつ

 

善も悪も超えて

 

本当のあなたを生きられるようになります。

 

どれだけ本当のあなたを出して生きれているのか

 

それ自体が生命力であり、魂のエネルギーだと思うのです。

 

 


もともと人は完璧でなく

 

良いところも悪いところもあるのが自然なんです。

 


本来は善悪などなく、

 

それはあくまで社会的道徳によって作られたもの。

こうした価値観を超えて、

 

全体の自分で生きているとき

 

あなたの本来のエネルギー(元気=元の気)が流れ


病気を治す力が湧いてくるのです。

 

 

⇒最終話「病気が教えてくれていること」