第2話「僕がどのようにして断薬したか」


僕はパキシルという薬を処方されていました。

あなたは今

 

何か薬を摂られていますか?

 


まず大切なこととして、

薬を摂ることを否定したり

薬を摂っている

自分を責めたりしないことです。


今は、その薬のおかげで

精神のバランスを維持し、

生活を続けられていることを理解し

上手に付き合っていくことが大切です。


けれど、

うつから抜け出すには、

その薬もいつか

手放さなくてはなりません。



薬が無くても生活できるようになることが

本当の治癒だからです。


もし、

量が増やされたり、

あるいは

より強い薬が勧められるのであれば、

たとえ生活が維持できたとしても、

病気は治っていない

もしくは

悪くなっている

ということです。


誤解をして欲しくないのは

僕は薬を否定しているわけでは

 

ないということです。



さて、

僕が薬をやめる決意をしたのは

薬を摂りはじめて半年がたった頃でした。


主治医から減薬を提案して

もらえなかったので、

自ら薬を減らしていくことにしました。



まず3/4量に減らして、

 

一週間すごし、

 

大丈夫であれば

 

一週間ごとに1/4量ずつ減らしていきました。

 


あわせて、

 

様子を見ながら

一日3回服用のところを

一日2回、

一日1回へと減らし、


最終的には、

「お守り」として携帯して、

不安になったらいつでも摂れる、

必要がなければ摂らない、

というスタンスで

薬との距離を徐々に

広げてゆきました。



すると、

薬を摂らなくても大丈夫な日が

次第に多くなり、


無くてもいい日があるということは、

ずっと無くても大丈夫なはずだ

 

という気持ちになりはじめ

 

無理なく断約することができたのです。

 

 


薬の効果について、

 

考えるべきことがあります。


医薬品は試験によって効果が証明されているから

認可されています。


僕が処方されていたパキシルなど

 

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる薬は


<<脳のセロトニンの量を高く維持する作用>>

が証明されています。


この薬がうつの治療に使われるのは

うつの人の脳にセロトニンの量の低下が

みられることが多いからです。


そのことから、

セロトニンが低下する → うつになる

セロトニンの量を増やす → うつが改善する

という考えのもとに

うつに適用されています。



けれど、

 

もし逆に

 

うつがセロトニンの低下を引き起こしている

としたら、どうでしょう?


たとえば

何かの原因で

気分が落ち込み、

外出しなくなり、

お酒が増え、

暗い部屋に閉じこもる生活になり


その結果

セロトニンの量が低下した

としたら、

 


セロトニンをただ増やせば

うつは治るでしょうか?



薬は、

 

生き方を変えなくても

それまでの生活を維持させてくれる

強力で頼りになるものと思います。


僕も薬のおかげで生活を維持することができました。


ただ、一つ確かなことは

 

薬には、

 

うつになった原因まで

解決する力はないということです。


もう一つ、

 

薬を摂る上で注意しないといけないことがあります。


SSRI薬について言えば、

自分の体で分泌されたセロトニンが

再び体に取り込まれるのを阻害し、

脳内のセロトニンの量を高く維持するものです。


この薬をつかい続けると

体はセロトニンがすでにたくさんあるから、

分泌する必要がなくなり、

 

次第に分泌する機能が衰え、


いずれ正常に分泌することが

難しくなっていく可能性があることです。


また向精神薬を始め石油化合物である化学薬品は

 

何百℃もの高温で化合されたもの

体内に入ると体温で分解することができず

体に蓄積して排出することがとても難しくなります。



排出できなかった化学物質が蓄えられるのが


特に脂肪組織であったり

 

結合組織だったりします。

 


お腹の脂肪にたまるだけなら

 

それほど問題はないでしょう、

 

けれど


実は神経細胞を覆っている

 

ミエリン鞘と呼ばれる組織が

 

脂肪組織でできているのです。

 


脳は神経細胞の集合体であるため

 

薬をやめた後でも

 

薬の副作用として

 

不快な症状が現れることがあります。

 

これをフラッシュバックと呼びます。

 


こうした理由から僕は

 

断薬の必要性を強く感じ、

 

 

体に蓄積された化学物質を

 

 

食事療法とホメオパシーのレメディを使った

 

デトックス方法をホメオパシー健康相談に

 

取り入れています。

 

 


<ご注意>
薬を否定するものでも、減薬、断薬を勧めるものでもありません。
減薬、断薬はあくまでご自身の判断により行ってください。
必要があれば、ご家族の理解と主治医と相談の上で行ってください。

 

⇒第3話「やりたいこととやらないといけないことを整理する」